
【まずは結論】もみほぐしは、一時的に痛みやこわばりを和らげることがあります。ただし、痛い場所を強く、長く揉むほど姿勢や腰痛が改善するわけではありません。 施術後に痛みが増した場合は、刺激が強すぎた可能性に加え、もともとの病気やけがなども考える必要があります。
「マッサージに通っているのに、翌日には元どおり」「揉まれた後、かえって腰が痛い」。そんな経験がある方こそ、施術を増やす前に身体の状態を確認しましょう。
石川県白山市松任駅前 姿勢専門整体院 安楽が解説します。
1.もみほぐしで改善しないとき、最初に知ってほしいこと
「仕事帰りに揉んでもらったのに、朝には肩が重い」
「腰がつらくて強めにお願いしたら、翌日もっと痛くなった」
「姿勢も下腹も気になるけれど、何から始めればいいの?」
こうした悩みは、努力不足を意味しません。今の身体に必要な方法と、受けているケアが合っているかを見直すタイミングかもしれません。
まず確認したい3つのこと
1.施術後の痛みは軽くなったか、強くなったか。
2.楽になった状態は、どのくらい続いたか。
3.座る・立つ・歩くなど、どの動作でつらくなるか。
痛みの変化と日常動作を一緒に記録すると、相談時に状態を伝えやすくなります。
「姿勢も関係しているのかな?」と気になる方は、セルフチェックも参考にしてください。ただし、診断や病気の判定には使えません。
2.テレビで紹介される姿勢ケアと、もみほぐしの役割は違う
姿勢を見直すときは、筋肉をほぐすことだけでなく、普段の動き方にも目を向ける必要があります。
当院では、2024年4月24日放送のテレビ金沢「となりのテレ金ちゃん」で紹介されたスティックモビリティを、身体を動かす練習に活用しています。これは、もみほぐしの効果を否定するものではありません。リラックスを目的とするケアと、動作を練習する取り組みは、役割が異なるということです。
姿勢ケアの考え方
もみほぐし:痛みやこわばりの一時的な緩和を目指す
動作の確認:立つ・歩く・身体を支える方法を調べる
運動の練習:無理のない範囲で、動きの選択肢を増やす
※どの方法が適切かは、症状や身体の状態によって異なります。
3.他の人は腰痛にどう対処している?調査ランキング
腰痛への対処は、ひとつではありません。休息やストレッチ、整体など、さまざまな方法が選ばれています。
独立行政法人労働者健康安全機構の資料に掲載された、勤労者の慢性腰痛に関する調査では、次のような回答が示されています。女性限定の結果ではなく、実施率は効果の高さを示すものでもありません。
日本障害者協議会
腰痛への対処ランキング・調査結果①
1位 安静 47.6% ■■■■■□□□□□
2位 体操・ストレッチ 47.1% ■■■■■□□□□□
3位 整体・鍼灸を受診 37.5% ■■■■□□□□□□
4位 コルセット・腰椎ベルト 36.1% ■■■■□□□□□□
※棒の長さは10%刻みの概略表示。正確な数値は右側の割合をご覧ください。
別の集計では、次のような回答も示されています。調査対象の区分が異なるため、上の順位と直接比較はできません。
日本障害者協議会
腰痛への対処ランキング・調査結果②
1位 安静 74.4% ■■■■■■■□□□
2位 コルセット・腰椎ベルト 62.1% ■■■■■■□□□□
3位 整体・鍼灸を受診 44.2% ■■■■□□□□□□
4位 仕事量を減らす 38.9% ■■■■□□□□□□
※各割合は資料掲載値。棒グラフは概略表示です。
「ほかの人も、いろいろ試しているんだ」と感じませんか。あなたがこれまで選んできた方法を、責める必要はありません。
大切なのは、その方法を続けた結果、痛みや生活のしやすさがどう変わったかです。
4.もみほぐしで腰痛が戻る理由は、痛い場所だけでは判断できないから
腰痛が繰り返される理由は、人によって異なります。筋肉や関節への負担だけでなく、神経の問題、睡眠、ストレスなど、複数の要素が関係する場合があります。
例えば、立ち仕事の後に腰がつらくなる方と、長時間座った後に痛む方では、確認したい動作が違います。
身体の状態を調べる流れ
痛みが出る場面を確認
↓
立ち方・歩き方・呼吸を観察
↓
動作中の筋肉の働き方を確認
↓
必要なケアや練習を選ぶ
痛い場所を揉むだけでは、日常生活でどのように身体を使っているかまでは分かりません。
ただし、特定の姿勢や歩き方だけを腰痛の原因と決めつけることもできません。見た目の「骨盤の歪み」だけで、病気や痛みの原因を診断することはできないのです。
5.やってはいけないのは「痛いほど効く」と考えて揉み続けること
強い刺激で痛みが増しているのに、我慢して施術を続けることは避けましょう。
腰痛に対するマッサージの研究では、短期的な痛みの軽減がみられる一方、施術後の痛みの増加も報告されています。ただし、研究の確実性は低く、「長時間揉めば必ず悪化する」とまでは証明されていません。
Cochrane
施術後の変化を確認
痛みが軽くなり、生活しやすい → 経過を確認する
痛みが増す・腫れる・しびれる → 施術を中止し、医療機関へ相談する
同じ症状を何度も繰り返す → 原因を決めつけず、改めて状態を確認する
「もっと強く揉めば、今度こそ楽になるかも」。
そう思う気持ちは自然です。でも、雨漏りした床を何度拭いても、水の入り口が分からなければ対策を選びにくいですよね。
身体も同じです。一時的に楽になるケアを利用しながら、症状が繰り返される背景を調べるという考え方が大切です。
肩甲骨はがし、骨盤矯正、筋膜リリース、強いもみほぐし、バキボキする施術についても、身体の状態を確認せず、痛みを我慢して受けることは避けてください。
6.寝て整体を受けるだけで姿勢は変わる?当院が動作分析を重視する理由
施術中に身体が楽になっても、それだけで日常の姿勢や動作が変わるとは限りません。
仮に施術時間が1時間なら、残りの約23時間は、仕事や家事、移動などの日常生活です。そこにも目を向けることが、身体の使い方を見直す手掛かりになります。
当院では、次の3つを組み合わせて、個別の練習内容を検討します。
姿勢専門整体院 安楽の3つの取り組み
1.分析
北國新聞で紹介された、当院が石川県内初と案内するAI筋活動量分析を活用。
動作中に活動が大きい筋肉と小さい筋肉を可視化し、歩行や身体の使い方を確認します。
※筋活動量だけで病気や痛みの原因を診断するものではありません。
2.運動
当院が北陸唯一の導入と案内する、アメリカ発のスティックモビリティを使用。
関節を動かしながら、無理のない身体の支え方を練習します。
3.感覚
凹凸のあるADAPBASEを踏み、足裏で床を感じながら立つ・バランスを取る練習を行います。
※乗るだけで姿勢が治る器具ではありません。
当院の代表は、石川県内唯一の「姿勢矯正士」資格保有者と案内しています。強く揉むことや、関節を勢いよく鳴らすことを中心とせず、分析結果と身体の反応を確認しながら進める方針です。
なぜ「感覚」にも目を向けるの?
身体は、足裏からの情報、筋肉や関節の位置を感じる働き、内耳のバランス感覚などを組み合わせて姿勢を調整しています。
耳石器を含む内耳の仕組みは、頭の傾きや直線的な加速度を感じることに関係します。ただし、これらを鍛えれば腰痛が必ず改善する、という意味ではありません。
力いっぱい胸を張るよりも、「どこに体重が乗っているか」「呼吸を止めていないか」に気づくことから始めましょう。
自宅で試す小さな動作チェック
1.椅子からゆっくり立つ。腰の痛みや左右の踏み込み方を確認。
2.壁や手すりの近くで、足裏全体に体重を乗せる感覚を確認。
3.楽な姿勢で息を吐き、肩や腰に余計な力が入っていないか確認。
痛みが増す動作は中止してください。無理に姿勢を固定する必要はありません。
7.もみほぐしの前に整形外科へ相談したい症状
強い痛みや神経症状がある場合は、整体やセルフケアよりも医療機関での評価を優先してください。
受診を考える目安
・痛みが強い、悪化し続ける
・足のしびれや筋力低下がある
・歩くことが難しい
・転倒など、けがの後から痛む
・発熱など、腰痛以外の症状もある
排尿・排便の異常や股の周囲の感覚低下が新たに生じた場合は、速やかな救急受診が必要です。
整体では、病気やけがの診断・治療はできません。医療機関での確認が必要な状態を見逃さないことも、安心して身体と向き合うための大切な一歩です。
8.医学的根拠|腰痛へのマッサージは何が分かっている?
2015年のコクラン・システマティックレビューでは、腰痛に対するマッサージについて、25件のランダム化比較試験、計3,096人のデータが検討されました。
短期的な疼痛軽減が認められた比較がある一方、長期的な機能改善については十分な根拠が得られていません。研究で報告された有害事象では、施術後の疼痛増加が比較的多くみられました。エビデンスの確実性は「低い」または「非常に低い」と評価されています。
PMC
研究結果を数字で確認
対象者数:3,096人
対象試験:25件
施術後の疼痛増加:1.5〜25%
■□□□□□□□□□ 1.5%
■■■□□□□□□□ 25%
※異なる研究で報告された範囲です。一般の方全体における発生率や、長時間施術だけの危険度を示す数値ではありません。
つまり、マッサージを一律に否定する必要はありません。しかし、効果が続かない場合や痛みが増す場合には、同じ刺激を繰り返す前に、症状と身体の状態を再評価することが重要です。
まとめ|金沢市でもみほぐしを選ぶ前に、あなた自身の状態を知ることから
「姿勢を整えたい」「腰のつらさを何とかしたい」「下腹や脚の見た目も気になる」。
その思いから、マッサージ、筋トレ、ストレッチ、ピラティスなどを試してきたことには、意味があります。
ただ、方法を次々に増やすことと、自分に合った方法を見つけることは別です。
当院では、筋活動量分析、器具を使った運動、足裏の感覚を意識する練習を組み合わせ、強く揉んだり、バキボキしたりすることに頼らず、個別の身体の使い方を確認します。自分ひとりでは判断しにくい場合は、分析結果をもとに、取り組み方をご案内します。
今の姿勢や腰のつらさについて、詳しい状態が分からないまま、数を打つように対策を増やしていませんか。
次に必要なのは、新しい方法をもう一つ試すことではなく、まず、あなた自身の現状を丁寧に調べることかもしれません。
姿勢専門整体院 安楽
猫背・巻き肩・反り腰・ストレートネックなど、姿勢のお悩みをご相談ください。
住所:石川県白山市相木1丁目3-11
アクセス:IR松任駅北口から徒歩3分
金沢市・野々市市・小松市からのご相談にも対応しています。





