私たちの身体は、全身の筋肉や関節を連動させながら、日常生活の動作を行っています。

  • 歩く。
  • 立ち上がる。
  • 腕を上げる。
  • 物を持つ。
  • 階段を上る。

こうした動作は、一つの筋肉や一つの関節だけで行われているわけではありません。

複数の筋肉や関節が、適切な順番で動くことによって、身体全体の動きが作られています。

ところが、猫背や反り腰といった姿勢の崩れ、運動不足などが蓄積すると、この連動性を伴った身体の動かし方を脳が忘れてしまいます。

その結果、一部の筋肉や関節ばかりを使う、偏った身体の使い方が習慣になります。

歩くとき、身体は全身で動いています

歩く動作を考えてみてください。

脚だけを前へ出しているように見えますが、実際には足首、膝、股関節、骨盤、背骨、肩甲骨、腕など、全身が連動しています。

  • 脚を前へ出す。
  • 身体を支える。
  • 体重を移動する。
  • 反対側の脚を前へ運ぶ。

この一連の流れを、全身の筋肉や関節が協力して行います。

身体全体が連動していれば、一部だけに大きな負担をかけずに動くことができます。

しかし、どこかの筋肉や関節が十分に使えなくなると、別の場所がその動きを補います。

その状態が続くことで、身体の使い方に偏りが生まれます。

一か所の動きが失われると、別の場所が補います

身体の連動の中で、どこか一か所が十分に動かなくなると、身体は別の場所を使って日常動作を続けます。

本来使われるべき筋肉が働かなければ、別の筋肉が代わりに働きます。

本来動くべき関節が十分に動かなければ、別の関節を動かして補います。

身体は非常に器用なため、多少の偏りがあっても歩いたり、立ったり、仕事をしたりできます。

そのため、本人は身体の使い方に偏りが起きていることに気づきません。

しかし、動作を続けるたびに、一部の筋肉や関節へ負担が積み重なります。

この負担が長期間蓄積すると、

  • 肩が常に緊張する。
  • 腰が張りやすくなる。
  • 首が前へ出る。
  • 背中が丸くなる。
  • 腰を反らせて立つ。

といった姿勢や身体の不調につながります。

脳が偏った身体の使い方を覚えます

私たちは、毎日の動作を一つひとつ考えながら行っているわけではありません。

歩くときも、立つときも、脳がこれまで覚えてきた身体の使い方を自動的に再現しています。

最初は小さな偏りだったとしても、同じ使い方を繰り返していると、その動きが当たり前になります。

身体にとって負担のかかる動きであっても、脳は何度も繰り返した動きを選びます。

そのため、本人は左右均等に歩いているつもりでも、実際には一方へ偏っていることがあります。

真っすぐ立っているつもりでも、身体が傾いていることがあります。

姿勢を良くしようと意識しても、しばらくすると元の姿勢へ戻るのも、脳がこれまでの身体の使い方を覚えているためです。

見た目だけを整えても、身体の使い方は変わりません

猫背の方が胸を張れば、一時的に背筋が伸びたように見えます。

反り腰の方が骨盤を意識すれば、一時的に腰の反りが弱くなることもあります。

しかし、意識をやめると元へ戻ってしまうのであれば、身体の使い方そのものは変わっていません。

正しい姿勢とは、一日中強く意識しなければ保てない姿勢ではありません。

全身の筋肉や関節が連動し、特定の場所だけに余計な負担をかけずに立ち、動ける状態です。

見た目を無理に整えるのではなく、身体が自然に正しい動きを行えるようにする必要があります。

姿勢の崩れは、自分でも気づかないうちに進みます

偏った身体の使い方は、すぐに大きな痛みとして現れるとは限りません。

身体は、別の筋肉や関節を使って動きを補えるからです。

  • 最初は少し肩が張る。
  • 腰が疲れやすい。
  • 写真を見ると頭が前へ出ている。
  • 立っているときに片側へ体重をかけている。

このような小さな変化から始まります。

しかし、そのまま同じ身体の使い方を続けることで、負担はさらに蓄積します。

本人が気づかないうちに、ストレートネック、反り腰、猫背などが進行していくことがあります。

大切なのは、強い痛みや大きな姿勢の変化が起きてから対処するのではなく、現在の身体の使い方を確認することです。

連動性がどこで損なわれているのかを分析する

姿勢を改善するためには、単に硬い筋肉を見つけるだけでは不十分です。

身体の連動性が、どこで損なわれているのかを分析する必要があります。

全身の中で、

  • どの部分を使いすぎているのか。
  • どの部分を十分に使えていないのか。
  • どの筋肉と関節のつながりがうまく働いていないのか。
  • どのような偏った動きで日常動作を行っているのか。

を確認します。

身体の一部分だけを見ても、連動性の問題は分かりません。

全身の動きの中で、身体がどのように使われているかを見ることが重要です。

本来の連動性を取り戻す必要があります

身体の連動性が失われている場合、筋肉をほぐすだけでは十分ではありません。

動きやすい状態へ整えたあと、全身を連動させて動かす練習が必要です。

  • 本来使われるべき筋肉を使う。
  • 本来動くべき関節を動かす。
  • 一部の場所だけで補うのではなく、全身で動く。

このような身体の使い方を繰り返し、脳へ新しい動きを覚えさせます。

姿勢改善では、施術によって受け身で整えてもらうだけではなく、自分の身体を正しく動かすことが重要です。

なぜ運動療法が必要なのでしょうか

施術によって筋肉や関節が動きやすくなっても、脳が以前の身体の使い方を続けていれば、日常生活へ戻ったときに元の動きが再現されます。

そのため、身体が動きやすくなったあとに、正しい身体の使い方を運動によって身につけます。

そう、日常生活の無意識な体の使い方のクセを治し、本当の意味で姿勢矯正を進めていく為には運動が必要なのです
ここでいう運動は、激しく身体を動かしたり、強い筋力トレーニングを行ったりすることではありません。

使えていなかった筋肉や関節を動かし、全身を連動させるための運動です。

現在の身体に必要な動きを繰り返すことで、日常生活の中でも正しい身体の使い方を行いやすくします。

アメリカ製の姿勢矯正機器を使用した運動療法

当院では、「となりのテレ金ちゃん」でも取り上げられた、北陸唯一のアメリカ製姿勢矯正機器を使用した運動療法を行っています。

この運動療法によって、日常生活で無意識に繰り返している身体の使い方のクセそのものを修正していきます。

一部の筋肉だけを鍛えるのではありません。

全身の筋肉や関節を連動させ、身体全体を使って動くことを目的とします。

身体の状態に合わせて運動を行い、

姿勢を支えるための筋力訓練。

姿勢矯正。

姿勢矯正ダイエット。

将来的な痛みや身体への負担の予防。

へつなげていきます。

運動をすればよいわけではありません

運動が大切だからといって、身体の状態を調べずに、いきなり運動を始めればよいわけではありません。

身体の使い方に偏りが残っている状態で運動すると、偏って使っている筋肉ばかりがさらに働くことがあります。

そのため、

  • 最初に身体の使い方を調べる。
  • 必要な部分を整体で整える。
  • そのあとに運動療法を行う。
  • という順番が重要です。

身体を動かすための土台を整えたうえで、正しい動きを身につけることで、運動の効果を引き出しやすくなります。

次のSTEP4では、歩き方の撮影、AI動作解析システム、3Dグラフィック映像、整体、運動療法という、当院の姿勢矯正の具体的な流れをご説明します。